ウェルビーイング 日本では
ウェルビーイング(Well-being)は、「well(よい)」と「being(状態)」を組み合わせた言葉で、GDPだけでは測れない「豊かさ」を表す新たな指標です。近年、SDGsにもWell-beingが組み込まれ、社会的にもその重要性がますます注目されています。日本でも2021年の「成長戦略実行計画」において、ウェルビーイングが目指すべき目標のひとつとして明確に位置づけられました。
従業員のウェルビーイングを向上
企業が従業員のウェルビーイングを向上させるためには、さまざまな方法があり、各企業の状況に合わせた柔軟な取り組みが可能です。たとえば、以下のような方法が挙げられます。
- キャリアの自主選択を促進する
社員が自らのキャリアを主体的に選べるよう、キャリアデザイン支援プログラムやキャリアカウンセリングを提供し、自己決定感を高める。 - 職場内の関係性と心理的安全性を向上させる
定期的な社員同士の対話やワークショップを開催し、オープンなコミュニケーションを促進することで、社員間の信頼を深め、心理的安全性を高める。 - 柔軟な働き方を実現する
リモートワークやフレックスタイム制度などの導入ができないか、もしくは、社員が仕事とプライベートのバランスを取りやすくなるような施策はないかなど、経営層、従業員と会話やワークショップなど行う。
私たちは企業のニーズに応じた研修や組織開発プログラムを提供し、こうした取り組みを共に進めていくお手伝いをしています。
(株)ベアーズ取締役 副社長の髙橋ゆきさん
先日、“人生まるごと愛してる”を座右の銘にされている、(株)ベアーズ取締役 副社長の髙橋ゆきさんと、ウェルビーイングについて、熊本でお話させていただく機会がありました。
TVに出演されるゆきさんの笑顔から、ここまで順風満帆に進んできたと思いきや、”安泰””安定”とはほぼ無縁で、実は体調を崩すなどの色々なご苦労があり、『誰もが気軽に助けを求めながら前に進める社会をつくりたい』という想いから、株式会社べアーズを設立され、様々なサービス展開に繋がった経緯など伺いました。
(熊本の「おてもやん」の演舞を、㈱ベアーズのゆきさんと鑑賞)
しかし、多くの企業では、女性が長く働き続けるためには、まだまだ解決しなければらならない課題が沢山あります。
女性が長く働き続けるために企業が解決したいこと
- 男性も女性も笑顔で働ける会社にしたい
- 業務生産性を上げて、企業競争力を確保したい
- 子育てがしやすい会社にしたい
- 結婚、出産を機に退職しなくても働き続けられる会社にしたい
私たちは、「職場内」でいかに取り組むかなど研修など行っていますが、
これらの課題は、「職場内」だけではなく、働きやすい環境を「家庭内」においても行い、両軸で解決することがカギとなるようです。
社員が職場と家庭でも働きやすい環境が整うことは、企業が持続的に発展することにつながります。
今回、改めて考える機会となったので、今回は東京本社に訪問させていただきました。
https://www.happy-bears.com/lp/well-being
(株)ベアーズの『ウェルビーイングプラン』
今回は、担当されている赤荻美加さんに詳細を伺いました。
同社では、家事代行サービスや育児・介護サポートなどを『ウェルビーイングプラン』として、福利厚生の充実という形で提供されています。
私自身が幼いころから母が仕事をしており、また私自身も子育てをしながら仕事を続けるうえで、少し後ろめたい気持ちもありつつ、家事代行サービスや育児サポートを利用し、仕事を継続できた、という経験があります。
今回、『ウェルビーイングプラン』の話を伺い、SDGsや経済産業省が推奨する「健康経営」という考え方が浸透してきた社会において、「福利厚生」という形で利用できる素晴らしい時代になったと、大変嬉しく思うと同時に、もっと多くの企業でこうした取り組みが広がることを願っています。